糖尿病の人工透析を受けている人の余命について

糖尿病の人工透析を受けている人の余命について

食物から摂取した炭水化物は、消化酵素により分解され小腸よりブドウ糖として吸収され血液によって運ばれます。

 

糖尿病は血液の血糖値をコントロールしているインスリンの分泌が何らかの原因により減少したり、

 

反応性が悪くなって、血中のブドウ糖がうまく消費されずに濃度が高くなり、

 

血糖値が値状態になる病気です。

 

糖尿病の怖いところは、合併症により体の各部分が冒されていくことです。

 

眼の網膜や、末端の神経や腎臓などの臓器にダメージを与え、

 

最悪の場合、失明したり、下肢の切断、糖尿病性腎症などになってしまいます。

 

腎臓は、血液中の老廃物や不要な物質を尿中に排出し、

 

必要なものは再吸収して残すという大事な働きをしています。

 

糖尿病性腎症では、腎臓の働きの中心的役割を担う糸球体がダメージを受けます。

 

初期症状としては、アルブミンというたんぱく質がわずかに漏れます。

 

そのうち、多量のたんぱく質が尿中に漏れ出し、検尿検査で分かるようになります。

 

たんぱく質の漏れ出す量が多くなりすぎるとネフローゼ症候群となり、体の機能の維持が難しくなってきます。

 

さらに、老廃物や不要な物質が尿中に排出されるような状態になると、腎不全となり、尿毒症を引き起こします。

 

尿毒症の状態になると、人工的に老廃物や不要な物質を排出してやる日宇用が出てきて、人工透析を受けることになります。

 

人工透析は、一度受け始めると、一生受け続ける必要があります。

 

人工透析患者の約40%が糖尿病患者です。透析は体にかなりの負担がかかるものです。

 

これを、1回4~5時間、週に3回受け続けなければなりません。

 

残念なことに、透析患者の5年生存率は約50%と厳しいもので、平均余命は、5~10年とも言われています。

 

しかし、20年以上の余命の人もいますので、諦めずに治療を続けることが肝心です。

 

人工透析以外の治療としては、腎移植があります。腎臓移植の提供者がいる場合はいいのですが、

 

現実には提供者が少ないことが多く、海外での移植は莫大な費用が掛かってしまいます。

 

近年の技術として、ips細胞による再生治療の道が開かれてきています。

 

今後は、そのような新しい技術により移植が可能になる可能性もあります。

 

しかし、人工透析の状態になる前に、血糖値が高い状態がわかったら、

 

医師の指示のもと適切な治療をうけ、生活や食生活習慣を改善し、合併症の予防に努めることが大事です。

 

また、末期の尿毒症の状態になる前に、定期的に検査を受け腎症の予防に努めることも大事です。

 

一般的には、微量にアルブミンが検出される時期に、タンパク質制限の食事療法を行い、

 

血糖値や血圧のコントロールをしっかり行うことです。

 

人工透析を受けている患者のカリシウム値は注意深く観察することが大切です。